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マラソンの小部屋-ミカンとリンゴは食べ飽きない!

マラソンの小部屋-ミカンとリンゴは食べ飽きない!

........ハセツネのデータ集

第14回日本山岳耐久レース 24時間以内 長谷川恒男CUP の私的データ集計
画像はクリックすると大きくなるものもあります。

ブログで公開したものに個人的なデータを加えてまとめたものです。
ハセツネに初挑戦される方にお役に立てれば大変嬉しく思います。


出走者:2004名 完走者:1515 完走率:75.6%
(05年のデータ 出走者:2018名 完走者:1111名 完走率55.1%)
台風の直撃は避けられたものの、台風が秋雨前線を刺激し、奥多摩の山々は台風以上の暴風雨にさらされたようです。
前日から天気は回復し、当日は快晴。自然の力は凄いパワーです。トレイルもほとんど泥濘みがなくいい状態でした。そんなことで、完走率が高かったのでしょう(昨年が酷過ぎたのかもしれません)
ただ、スタートから日没までの4時間~5時間は、暑過ぎた感じもしました。かなり給水されて、早い段階でお水が無くなってしまった方が多かったようです。

今回の目標タイム。16時間30分のペース配分(ハセツネのために-その4)。
 1CP   4:30
 2CP   9:30
 3CP   14:00
Finishi 16:30

で、結果は、というと、自分でも驚く結果となりました。

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全体のデータから見て行きましょう。
まず、完走者の年齢、男女別集計です。

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完走者の年齢別を見ると、60才以上の方が男性で69人、女性で4人もいらっしゃいます。
凄いです。
出走者データがないので、1CP 通過者から年齢別完走率は求めてみました。
60才以上の方の完走率には頭が下がります。自分が60才を迎えた時に、ハセツネに出ようと思えるか、まったく想像できません。
10~20才代の完走率が低いですね。諦めてしまうのか、飛ばし過ぎて最後までもたないのか...。

完走者1515人の年齢分布を、男女別に分けてグラフ化したものです。
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エントリー人数も多いのですが、10~20才代の若者よりも30才代、40才代のランナーが、より多く Finish されています。完走率からも、働き盛りの方が頑張っている感じがしています。

年齢別にゴール時間の分布みてみました。

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年齢が高くなるとゴール時間も長くなる傾向に見えますが、年齢によって山が2つある場合があります。トレーニングの影響なのでしょうか?

私が含まれる40才代男子と女子、387人について、年齢と完走時間の相関をみてみました。

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オレンジ色の丸が私のデータです。
みて分かるように、年齢と完走時間の間には、なんら相関はありません。だから、歳だからと、歳の所為にはできません。やはり、トレーニングですね(^_^)
グラフの左上に行くほど、歳なのに頑張っている度が強くなります。
私も、頑張ったんだな~ と自分で思いました。

次に関門通過者のデータみてみましょう。

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昨年、私も、1CP と 2CP のデータがありませんでした。ですから、完走証も1CP と2CP の数値が空白でした。寂しいですよね。また、ネットでトレースしていたとしたら、心配をかけることになってしまいます。ですから、家族にはトレースの仕方を教えませんでした。
今年も、完走されたのに各関門で記録未登録な方がいらっしゃいました。
特に 2CP が多かったですね。原因はよく分かりませんが、ゆっくり通過してください! とスタッフの方もご苦労されておりました。
これに関しては、ほとんどの完走者の欠落データが直ぐに追加されましたが、まだ、数名の方が泣いておられます。
さて、データーをみると、1CP まではほとんど方が辿り着いています。が、その先 2CP では280人、3CP ではさらに 190人の方がリタイアされています。この方たちが皆タイムが遅くて関門を通過できなかった、ということではなく、体調不良やアクシデントによるリタイアがほとんどでしょう。
後述しますが、私より上位にいながら涙のリタイアをされた方が結構いらっしゃいます。

完走時間別に完走者の各関門通過時間をまとめました。
オレンジ色が私の通過時間に近い区分です。

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私のデータは、
 1CP 通過は13時間台の平均よりかなり遅く、16時間台です。
 2CP 通過はやや持ち直しました。これは1CP の遅れ分があるのでしたありません。
 3CP 通過で13時間台に近づき、そして13時間台平均値+10分で Finish しました。
ここで、通過時間ではなく、区間タイム、つまりペースの方が重要だと思います。
通過時間では 1CP までゆっくり到着した場合、常に下のレベルになってしまいますからネ。

グラフ化すると、距離(関門)とともに通過時間の開き具合がよく分かります。
それだけのグラフ(゜゜)\バキ

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完走時間別に完走者の各区間タイムを比較してみました。
青色は完走時間に占める割合、ペース配分です。
オレンジ色が私の区間タイムに近い区分です。

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グラフ化したものです。

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7~8時間台でゴールした方は、Start~1CP > 1CP~2CP > 2CP~3CP >3CP~Finish となっていますが、完走時間が長くなるにつれ、1CP~2CP のタイムが Start~1CP のタイムを越して行きます。そして、さらに完走時間が長い方では 2CP~3CP のタイムが Start~1CP のタイムにまで伸びます。
1CP~2CP の三頭山の登り、鞘口峠の下りに、そして 2CP~3CP の御前山の登り、大ダワへの下りに時間が必要になってくるのでしょうか。
今回この区間を通過してみて、これは、平坦なトレイルを走れなくなった、ということも大きく影響すると分かりました。走れそうなところは走らないと、タイムは縮まらないですね(当たり前か(^^ゞ)

さて、私のデータですが、13時間台でゴールされた女性入賞者 k さんのデータとも合わせてみてみましょう。
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先の完走者の区間タイムの表で、でオレンジ色に塗った私の区間のタイムの実測値を13時間台の平均値と比較しました。
13時間台は 1CP~2CP > Start~1CP=2CP~3CP > 3CP~Finish となっていています。
一方、k さんと私の区間タイムは Start~1CP > 1CP~2CP > 2CP~3CP > 3CP~Finish の順番です。
ただ、13時間台の Start~1CP より遅くなった 1CP~2CP の区間タイムでも、私と同じタイムですから、Start~1CP がかなり速いんでしょう。そのためか分かりませんが、3CP~Finish ではしんどそうな感じで、私よりも16分も遅くなっています。
k さんは、確実にペースを上げて行きながらも、3CP~Finish の金毘羅尾根を快走できる力を残していらっしゃいます。12時間台はもちろん、11時間台も可能な力をお持ちなんでしょう。


ペース配分でみてみました。

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完走時間が長いグループは、1CP~2CP と 2CP~3CP の区間に時間がかかってしまうことがペース配分からもわかります。
昨年の私も 2CP~3CP 区間が異常に遅かったです。
ですから、今年は 2CP~3CP 区間をいかに頑張れるか、それが目標のひとつになりました。
前半は好調でしたが、魔の2CP~3CP区間が待ち受けていると思うと、不安を抱きながら 2CP を離れました。

で、私と k さんのデータを13時間台、そして無謀にも7時間台、8時間台完走者と比較しました。

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13時間台との比較は先の通りです。
私の完走時間は、7~8時間台でゴールした方と絶対値は大きく異なりますが、各区間は、Start~1CP>1CP~2CP>2CP~3CP>3CP~Finish と同じ順番になり、配分も似ている! たまたまですが(^-^;;;
入賞者の k さんも同様です(こちらはたまたまではなく、実力ですが)。そんな k さんと似たパターンであったことが、大変嬉しいです。
私の区間タイムで示したように、Start~1CP は16時間台レベルですが、1CP~2CP と2CP~3CPでは、きっちり13時間台の区間タイムになっています。そして、3CP~Finishは、余力を残していたのか、2つもレベルが上の11時間台に。これが、金毘羅尾根で気持ち良くランナーを拾えた理由でしょう。

各完走時間別関門通過時間の平均値には大きな幅が含まれています。
で、もう少し細かくみてみました。
まず、1CP 通過時間

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オレンジ色が13時間完走者の中で私が含まれる区分です。
13時間台完走者は80名いますが、そのうち17名(21%)が4時間~4時間29分59秒の間に 1CP を通過しています。一番多いのは3時間半~3時間59分59秒の48名(60%)となります。
見方、わかりますか?
で、縦に見た場合、4時間~4時間29分59秒に通過したランナーは250名いますが(あくまで完走者の数です)、完走時間はさまざまです。早いランナーでは11時間台が1名、遅いランナーでは23時間台が1名という具合です。14~16時間台が多いようです。
1C Pの通過時間とペース配分から完走時間が予想できるのは、1CP に如何に早く到達するのかではなく、如何に余力を持ってそして早く到達できるかにかかっているのではと思います。
もちろん、アクシデントもあるでしょうが、それも余力に含まれると思ってます。

ハセツネのために-その4 で、Adventure Sports Magazineに掲載されているペース予測を拡張して、自分に置換えてみましたが、1CP を4時間23分で通過した場合、完走時間が13時間53分と算出された。その時(8月30日時点)は、こんなの夢のまた夢と思っていましたが、それに近いタイムを出せたのは、ほんと、嬉しいです。

次に 2CP 通過時間

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見方は同じです。
13時間台完走者80名の内68%の54名は7時間台で 2CP を通過しています。
私は8時間20分ですから、遅い方でしょう。
でも、8時間台で通過した199名の内、13時間台までに完走できたのは27名です。14時間台、15時間台が多いようですが、20時間台まで頑張って完走された方もいらっしゃいます。
ここでも、余力をもっての8時間台か、頑張り続けて8時間台かによって大きく完走時間が異なることが分かります。
さきほどの k さんは 2CP 通過が7時間台に入っていますので、12時間台か13時間台で完走される可能性が大きかったわけです。事実、もう少しで12時間台で完走! という素晴らしい記録で入賞されました。
いろいろとご自分の記録で考察してください。
こんな考え方は、とか教えてくださいネ(^_^)

最後はちょっと遊んでみました。

自分の順位は分かったけど、いったい何人抜かれたんだろうか?

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完走者のみで考えます(データがありませんからね)
完走者1515人中 1CP 通過が447位、2CP 通過が330位、つまり147人抜いたことになります。
じゃ、147人抜いたのか?というと.....。
ここに私を含めて4人のランナーが関わっていることが分かりました。Aさん、Bさん、Cさん、それに私です。
AさんとCさんは 1CP を早く通過しています。カッコ内は差で、Aさんは37分も早く通過していることを意味しています。逆にBさんは6分遅れて通過しています。
数的には、2CP までに147人抜いたことになりますが、私はAさんCさんを抜きましたが、Bさんに抜かれました。ですから148人抜いてBさんに抜かれたことになります。
3CP通過が286位ですから、2CPから44人を抜いたことになります。ここでまた3人とのバトルがあったようです。6分先行されていたBさんには、さらに引き離され、38分先行されてしまいました。背中も見えなかった状態です。Cさんにはかろうじて抜かれず、ほぼ同着。Aさんは15分遅れていながら、3CPに85分も先着されています。100分も区間タイムが短いのです。私の区間タイムが3時間37分ですから2時間で2CP~3CPを駆け抜けたことになります。これは、7時間台でゴールされたかたよりも速い! 凄いですね。
Finish まではその順番で変りありませんでした。
ということで、1CPからFinish までに AさんとBさんの2人に抜かれたことになります。
あとは抜きまくった感じですね。
通過順位との比較をすると、1CPでは566位で完走者内では447位ですから上位119名がリタイアしてしまったことになります。凄い数です。これもオーバーペースの代償かもしれませんね。それを支持しているかと思うのですが、2CP通過者ではリタイア数は激減しています。まあ、上位の人数も減っていますが、割合としても小さくなっています。

4人のバトルはこんな感じで行われたと推定できます。
面白いですね。
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いろいろと面白い大会です。ハセツネ!


区間タイムの順位(10/30 追加)
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